WhiteInsight 61112 のテスト開発時の Proto モデルの破損
菊池船長による桁外れのキャッチ&リリースによりコーティング等に疲労が溜まっていたのか、ファイト中PEラインにより真下に引っ張る力が加わりガイドフレームが変形しコーティングから抜け、ロッドが破損に至った事がありました。
それを機にガイドフレームが抜けないように試行錯誤を繰り返し、その中でも最も適すると思われる方法で今回の Proto も制作しています。
そして、この製法をリリースモデルにも採用しました。
このロッドで行ったファイト(ご参考までに)
目測100kg未満は、ロッドを立ててファイトを行いランディング直後は脇抱えのファイトで難なくキャッチアンドリリースできました。
大型に対してロッドを立ててファイトする際は、もちろん体力があり元気なうちはロッドを立てファイトをすることが可能です。しかし次第に握力や腕力そして体力が低下しロッドを立て続ける事が困難になります。その時に画像6枚目の様にポールにリールシート部分を当てそこを支点としたテコの原理で高負荷にも耐えることが出来きました。その際リアのEVAグリップ部分ではなく、なるべくリールシートに当てるように心がけています。いくら強いブランクとは言え体重をかけすぎると潰れて破損に至る可能性もあるからです。ほんの少しテコを利用するだけで体への負担は軽減されかなり優位に戦えます。(大きいGTの際も状況により行ってきました)またロッドエンドには上に上がろうとする力が加わりますので、エンドが上方向に抜けないようなギンバルベルトが必要です。抜けるとロッドエンドが顎等にあたり大変危険です。私は MC works さんの「 TT BELT 」と SOULS さんの「サポートベルト」を使用しています。(グリップエンドを抜く際もスムーズに行う事ができるので安心できます。)もちろんポールに頼らないファイトが良いと思いますが、私はロッドを立て続け高負荷で長時間耐えることが出来ません。
また直線ファイト時もこの強烈なバットパワーは、アングラーに優位に働きかけてくれます。魚が大きいほど大きな弧を描きますが、これはランディング直前20mを切ったところから更に大きくなります。その際もポールを利用しています。アングラーより前に魚が出ている時はアングラー側の攻撃のタイミングです。船下に張り込む際はラインがポールや船縁に触れないようにリールを反対(上向き)にし守りにはいりますが、その際もポールにフロントグリップ部分を支点にグリップエンドを脇に抱え、体重を乗せロッドを少し曲げるような角度で耐え続けると、ロッドの反発力が常にマグロにプレッシャーを与え続け一瞬油断した際に頭を向かせることが出来、ラインを少しでも巻き取る事が可能になります。
自分自身の力だけでは太刀打ちできない相手に対しては、この様に船のポールを利用しファイトを行いました。これはポールの高さが重要となってきます。GT船の様な股下程の高さが有効で、菊池船長もGTゲームのように腰を落としてファイトを行うアングラーなので、そのスタイルに対応できるようこの高さに設定したそうです。